次回予約でよくある「予定がわかりません」
次回予約をすすめたとき、
「予定がわからないので…」とやんわり断られた経験、
ありませんか?
私も開業当初はよくありました。
そして当時は、
そのまま文字通り受け取っていました。
でも、実際は違ったのです。
これは患者さんの
“遠回しな断り文句”であることが多いのです。
「予定がわからない」の本当の意味
患者さんの多くは、
実は予定が“本当にわからない”わけではありません。
「次回はもういいです」とは言いにくい。
だから「予定がわからなくて…」という言葉で、
やんわりと断っているのです。
「検討します」
「家族に相談します」
も同じパターンですね。
表現は違っても、
意味は同じことが多いです。
大事なのは「説明の納得度」
こう言われたときに見直してほしいのは、
患者さんにとって納得のいく説明ができていたかどうかです。
内容が曖昧だったり、
治療の目的や見通しが伝わっていなかったりすると、
患者さんは不安を残したまま帰ってしまいます。
その場で反論せずとも、
心の中では「もういいかな」と思ってしまうのです。
説明が「伝わった」ときのサイン
では、どうすれば「伝わった」かを判断できるのでしょうか?
それは、
患者さんの“言葉のテンポ”が変わる瞬間です。
それまで「はい、はい…」と
相づちのように受けていたテンポが、
急に「あー、それです!」「ああ、わかります」と、
感情のこもった返しに変わる。
そして、患者さん自ら体調のエピソードを
話し出すようになります。
この変化が、
「納得してもらえた=伝わった」サインになります。
魔法の言葉より、説明の精度を
リピート率を上げる“魔法の言葉”のようなテクニックを
求める人もいますが、
実際は地道な説明の積み重ねの方が
よほど効果的です。
説明の順番・言葉選び・納得感。
このあたりを丁寧に見直していくことが、
リピートにつながる確実な方法です。
よかったら、次の施術から患者さんのテンポに
注目してみてください。
きっと、言葉以上の反応が見えてくるはずです。
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