「腰痛専門」「頭痛専門」など、
鍼灸院の差別化として“専門特化”を
勧める声をよく耳にします。
「特定症状に絞ればリピート率が上がる、
集客にも有利だ」と。
もちろん、うまくいっている院もあります。
でも──
「特化したのに、続かない」という悩みを抱える
先生も少なくありません。
それはなぜか。
患者さんは、
ひとつの症状だけで悩んでいるわけではないからです。
腰痛があっても、片頭痛もある。
高血圧や血糖値の不安、
不眠やイライラを抱えている人も多い。
だけど、治療院では
「痛み」の話しか出せない雰囲気がある。
だから、患者さんは、
本当は全部診てほしいと思っていても、
口に出さないのです。
そして、多くの治療院は
「痛みをとる」ことに集中しています。
もしそこで、
先生がこう言ったらどうなるでしょう?
「血圧のことも一緒に診ていきましょうか?」
「月経の不調も、実は体のバランスと関係していますよ」
患者さんはきっと、
「やっと気づいてもらえた」
「こんなふうに診てくれるんだ」
と驚きと安心の表情を見せてくれます。
かつては、
“専門家”であることが選ばれる理由でした。
でも、今は違います。
生活全体を見て、
体と心を整えてくれる人
そんな存在が、
静かに求められ始めています。
そして、
鍼灸師はその期待に応えられる、
数少ない職種です。
腰痛を治す、だけではなく、
その人の暮らしごと、快適にしてあげる。
そんな視点からの提案が、
リピートを“自然に”生む鍵になります。
次に来た患者さんに、
主訴の外側にもそっと目を向けてみてください。
その一言が、
あなたの院を選び続ける理由になります。
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