生理痛の悩みには、多くの女性が声を上げられずにいる
生理痛を「主訴」として鍼灸院を訪れる患者さんは、
それほど多くはありません。
けれど実際には、
毎月のつらい症状に悩んでいる方はとても多いのです。
たとえ腰痛や肩こりが改善しても、
「毎月、生理のたびに体調が悪くなる」
そんな状態では、
心身の不調はスッキリしません。
だからこそ、
こちらから生理痛も改善できると提案することが、
患者さんにとっての希望になります。
でも、いきなりは言いづらい
ただし、「生理痛も治療できますよ」
といきなり切り出すのは逆効果になることも。
特に男性の先生であれば、
患者さんからも警戒されやすい領域です。
そこで今回は、
自然に生理痛の話を切り出し、
違和感なく提案するための3ステップ
をご紹介します。
ステップ1:問診票に「月経」に関する項目を用意する
まず入口として重要なのが、
問診票の設計です。
「月経に関する不調はありますか?」
などの項目があれば、
本人が記入するので、
無理なく“きっかけ”が生まれます。
悩みの深い方は、
詳細に書いてくださることもあります。
ステップ2:主訴の問診を終えたあと、自然に触れる
問診ではまず、患者さんが一番困っている
「主訴」から話を聞きましょう。
そのうえで、
問診票を見ながら
「そういえば、生理の不調も少しあるとご記入いただいてましたね」
と流れに沿って触れることで、
自然と話ができるようになります。
ステップ3:検査や施術で“つながり”を示す
検査や施術の中で、
生理痛に関係しそうな所見があれば、
施術後に「この部分、ちょっと冷えやすくなってますね」など、
根拠を持って関連づけて説明することができます。
主訴とのつながりが見つかれば、
「実はこの不調も関係していて、
生理時の不調にも影響しているかも知れません」
と伝えることで、
患者さんも納得して話を聞いてくれます。
無理に切り込まず、“反応を見ながら”でいい
生理に関する話題はとてもデリケートです。
だからこそ、
一気に探ろうとせず、
あくまで自然に反応を見ながら進めることが大切です。
無理なく丁寧に寄り添えば、
「この先生なら安心して相談できる」
そう思ってもらえるはずです。
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