「とにかく痛みが楽になればそれでいい」
そう話す患者さん、
いませんか?
治療提案をしても、
「治ったら何をしたいか」
「痛みで何に困っているか」など、
こちらが聞きたいことには一切触れず、
淡々とした反応。
こういうタイプの患者さんには、
あれこれ深く提案しすぎないことが大切です。
まずは、最低限の説明だけでOK
このような患者さんには
まず痛みを和らげることに集中し、
「なぜこの症状が出ているのか」
「どうすれば改善するのか」
「今後どうなっていくのか」
といった基本的な情報だけを
シンプルに伝えましょう。
過剰な提案は“ありがた迷惑”になることも
何かしてあげたくなる気持ちは自然ですが、
このタイプの患者さんにとっては、
親切が押しつけに映ってしまうこともあります。
実際、私の臨床でも、
無口で表情もあまり変わらず、
一見すると不満そうな患者さんがいます。
でもその方は、
毎回しっかり治療に来てくださっています。
いわば、
「口数は少ないけど、信頼して通ってくれる」タイプです。
例えるなら“店員の距離感”
洋服屋で、次々と服を持ってきてくれる店員さん、
いますよね。
ありがたいと感じる人もいれば、
正直うっとうしいと感じる人もいます。
患者さんへの治療提案も、
その距離感が重要です。
提案とは「引くこと」も含まれる
治療提案というと、
つい色々伝えたくなります。
けれど、必要なのは“提案の量”ではなく、
“相手に合った提案の濃度”です。
・無理に聞き出そうとしない
・反応が薄くても焦らない
・まずは信頼をじっくり育てる
それだけでも、
患者さんとの関係はきちんと深まります。
とにかく楽になればいい
という患者さんには、
シンプルで的確な説明だけで十分。
「何も伝えない」のではなく、
「伝えすぎない」ことが大切です。
余計なことを言わない提案も、
立派な提案ですよ。
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