提案が通らないのは「伝え方」よりタイミング
鍼灸院でリピートを増やすために、
痛み以外の悩みも提案をすることを勧めています。
でも、いきなりそれを伝えても
うまくいかないケースも多いです。
実は、
提案が響くかどうかは「伝え方」よりも
「提案する前段階」にかかっているのです。
今回は、売り込み感を出さずに、
自然と提案が受け入れられるようになるための
3つの準備ポイントを紹介します。
ポイント1:自分が“治したい症状”から入らない
つい、「自分の得意な症状」で提案しがちですが、
これは注意が必要です。
患者さんの悩みとズレていると、
それは共感ではなく“押し売り”になります。
まず大切なのは、
「この人は何に困っていて、何を望んでいるのか?」
を知ること。
提案は、「自分が治したいもの」ではなく
「相手が気にしていること」から出す。
この姿勢だけで、伝わり方は大きく変わります。
ポイント2:問診票で“隠れたニーズ”を拾う
初診の患者さんは、痛みしか話さないのが普通です。
ですが、問診票には本音がにじみ出ることがあります。
特に、「睡眠・疲れ・冷え・生理・気分の波」など、
口では話さなくても、☑をつけるだけでサインを出してくれているのです。
だからこそ、
問診票に“痛み以外”の項目を入れておくのは
とても重要です。
ポイント3:問診で、書かれた内容を優しく深掘りする
「○○って、最近どんな感じですか?」
「この辺り、少しお辛いですか?」
問診票の記載内容をきっかけに
そっと話を聞いていくと、
患者さんも少しずつ本音を
話してくれるようになります。
そして、「実はこれが気になってた」
という本当の悩みにたどり着けたとき、
初めて提案が自然に届くようになります。
プロポーズは、いきなりしない
好きな相手に、
初対面でプロポーズしませんよね。
ご飯を食べて、デートをして、お互いを知って──
その上で、自然と
「一緒にいたい」と思える流れが生まれる。
治療提案も、まったく同じです。
いきなり「○○も治せますよ!」と切り出すのではなく、
問診票、問診、検査、施術──その流れの中で、
「実は…」と提案を伝えるのが、
一番自然で喜ばれますよ。
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