次回予約をすすめなくても、「また来たい」と思わせる伝え方

「リピーターを増やすには、次回予約をとりましょう」

鍼灸院向けのセミナーや教材などで、
よく聞くアドバイスです。

たしかに、患者さんは
「次はいつ来たらいいのか」がわかっていません。

だから、先生が「次は○日後くらいがいいですよ」
と伝えるのは、間違ってはいません。

でも実際、こう言っても返ってくるのは

「ちょっと予定見てみます」
「また連絡します」

といった曖昧な返事ではないでしょうか。

それはなぜか。

“次いつ来るか”より前に、
“次も来たい”と思ってもらう必要があるからです。

患者さんが「また来たい」と思うかどうかは、
施術の満足度や効果だけでは決まりません。

大切なのは、

その人が本当に望んでいることに、
こちらから先に気づいて伝えること。

つまり、

「患者さんが口にしない本音」を、
先生のほうから提案してあげることです。

「痛みを取ります」という説明は、
どこでも言われていて聞き飽きている方も多いです。

たしかに、
建前では「腰痛」や「肩こり」と言って来院されますが、

本当に治したいのは、
婦人科疾患、更年期、不眠、生理痛、慢性的な疲労感、気分の落ち込み……

そうした症状の方も少なくありません。

ところが患者さん自身が、

「鍼灸でそんな症状も診てもらえるなんて思ってなかった」
と思い込んでいることが多いのです。

だからこそ、先生のほうから

「実は○○の症状にも鍼灸は有効なんですよ」

といった意外な提案をすることが、
次回予約をすすめるより前に大事な一言なのです。

その瞬間、患者さんの表情が
変わることもあるでしょう。

安心と期待が生まれたとき、
自然と「またお願いしたいです」と言われるようになります。

次回予約の前に、「意外な提案」。
ぜひ一度、試してみてください。


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