「痛みのことは話してくれるけど、
他の悩みはまったく話してくれない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私は、鍼灸院の本質的なリピート対策として、
“痛み以外の症状”を見つけて、
提案することの重要性をお伝えしています。
でも、実際にそれをやろうとすると、
「どうやって把握するのか?」
という疑問が出てくるのも事実です。
多くの患者さんは、
主訴である“痛み”のことは話してくれます。
でも、それ以外の症状や不調、
たとえば、
不眠、生理不順、胃腸の不調、慢性的な疲労感──
こうしたものは、ほとんど話題に出ません。
その背景には、
「鍼灸院では、痛み以外は診てもらえない」
という思い込みがあります。
とはいえ、先生の側から
「他に不調ありませんか?」
「眠れてますか?胃腸は?」
と根掘り葉掘り聞いてしまうと、
かえって警戒されたり、
話が止まってしまうことも。
そこで鍵になるのが、
問診票の設計です。
あらかじめ問診票に、
痛み以外の症状を記入できる項目を
用意しておくことで、
「ここではそういうことも診てもらえるんだ」
というメッセージを無言で伝えられます。
実際に、私は問診票と最初の問診の段階だけで、
「この症状、ずっと気になってたんです」
「ここまで聞いてもらったの初めてです」
「次回もお願いできますか?」
と施術の前にリピートの意思をもらうことも
少なくありません。
それだけ、
患者さんの“痛み以外の悩み”は、
深くて大きい。
でも、それが表に出るかどうかは、
先生側の「問診票」と「聞き方」にかかっているのです。
手技はたくさん勉強している先生も
多いと思いますが、
問診票と問診の工夫が、
実は最大の信頼構築ポイントだったりします。
ぜひ一度、
問診票と問診に時間をとってみてください。
次回予約を促さなくても、
患者さんの方から「またお願いしたい」
と言ってもらえるようになりますよ。
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