先生から次回予約を勧めなくても、
患者さんの方から「また次回もお願いします」
そう言ってもらえたら嬉しいですよね。
でも同時に「そんなうまくいくわけない」と
思う人も多いかも知れません。
実は、これは技術や経験の問題ではなく、
考え方の“出発点”にズレがあることが原因なのです。
「お客さん扱い」からくるズレ
そのズレとは、
患者さんを「お客さん」として扱ってしまっていることです。
もちろん、治療院はお金をいただく以上、
客商売の側面はあります。
でも、
患者=お客様という前提で接していると、
- 次回予約を勧めるのが申し訳なくなる
- 売り込みだと思われそうで、気が重くなる
という状態になります。
実際、多くの治療家がこの「売り込みの罪悪感」に
悩んでいます。
でもそれは、
治療家としての本来の役割を見失っているとも言えます。
治療家には「主導権」が必要
患者さんは、ある意味で先生に身を委ねに来ています。
不調の原因も分からない、
どうすればいいかも分からない。
だからこそ、先生が導いてくれることを
期待して来ているのです。
つまり、治療家には
「治療の主導権を握る責任」があるのです。
でも現実には、
- 次回の来院日を曖昧にする
- 治療の必要性をはっきり説明しない
- 「次、いつがいいですか?」と患者さん任せにする
こうした対応をされてしまうことがあります。
その瞬間、患者さんは判断を委ねられて戸惑うのです。
その結果、一度きりの来院になってしまうことに
繋がるのです。
たとえば、
もしあなたが手術を受ける立場だったとして、
医師から「手術日はいつにしますか?」と聞かれたら、
不安になりますよね?
注射は何本打ちますか?
そんな風に聞かれても困りますよね。
治療院でも、
それと同じことが起きているのです。
主導すること=無理に勧めることではない
ここで誤解してほしくないのは、
「主導する」といっても強引に押しつけることではない
ということです。
先生は治療のガイド役です。
どう進めていけば良くなるのか、
その道筋を先に見せてあげるだけでいいのです。
そうすれば、患者さんの側から
「では、次もお願いできますか?」
という言葉が自然に出てくるようになります。
リーダーシップとは、
そういう安心を与える力でもあるのです。
よかったら、この考え方を少し意識してみてください。
患者さんとの関係性が、きっと変わってくるはずです。
【おまけ】
一流のホテルや飲食店って、
お客さんに「どうしますか?」と丸投げしないんですよね。
自然に流れを作って、うまく誘導してくれる。
ああいう空間に、客として体感しに行くのもおすすめです。
しかも、研修費で落とせるしね笑
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