「もっと腕を磨けば、もっと患者さんが来てくれるはずだ」
そう信じて、何年も技術講習に通ってきた。
でも、実際には思ったほどリピートが増えない…
そんな経験、ありませんか?
もちろん、技術は治療家としての大事な柱です。
でも「リピートされるかどうか」は、
実は技術そのものとは別の話だったりします。
私自身、提案の仕方を少し変えただけで
自然に次回予約が増えていったという経験があります。
治療を「続ける」ことと「続けようと決める」ことは違う
患者さんが治療に通い続けることと
初回来院でここで治療を続けようと決めることは、
実は、全く別の意志が、
患者さんにはあるのです。
この違いに気づくと、リピートの本質が見えてきます。
- 治療を続けるのは、技術があって改善できるから
- 治療を続けようと決めるのは、説明に納得があるから
つまり、納得できる説明がなければ、
どれだけ技術が高くても続けないということです。
たとえば初回の施術後――
「楽になったので、もう大丈夫かも」
と患者さんが思ってしまえば、
そこで治療は終わりです。
どれだけ技術で効果を出しても、
説明で「続ける理由」を与えられなければ、
自然と離脱していきます。
なぜ「説明」が必要なのか?
治療家の多くが「説明が足りない」と言われると、
営業トークを想像して身構えてしまいます。
でも、ここで言っているのはそういうことではなく、
患者さんの疑問にちゃんと答えることです。
- この症状はどういう状態なのか
- どのくらいの頻度で来ると良くなるのか
- なぜ複数回かけて治療する必要があるのか
こうしたことを丁寧に伝えるだけで、
患者さんは「なるほど、そういうことなら続けよう」と
納得してくれます。
技術に自信があるのに、なぜか続かないとしたら
「施術には満足してもらえたのに、次回予約は取れなかった」
こうしたケースが続くと、
技術以外の原因を疑いたくなりますよね。
でも、実はその“技術以外の部分”こそが
リピートの鍵なのです。
治療を終えて「どうでしたか?」と聞くだけでは、
患者さんはその場では「楽になりました」と言っても、
なぜまた来る必要があるのかを自分では判断できません。
その部分を、こちらから説明し、提案し、導く。
それだけで、リピートはグッと自然になります。
よかったら、次の新患さんのときに
試してみてください。
【おまけ】
自分が患者としていろんな治療院やサロンに行ってみて、
「また行きたくなるところ」と「一度きりで終わるところ」
どこが違うのか、体験してみるのもおすすめです。
患者さんの気持ちを知るうえでも
とてもよい研修になりますよ。
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