「リピート=悪」と言われる理由
鍼灸院のリピートの重要性について、
このブログではたびたびお伝えしていますが、
中には、
「患者さんをリピートさせるのは儲け主義だ」
「通わせすぎは良くない」
といった声もあります。
確かに、
売上目的で必要以上に通わせることは、
信頼を損ねる行為ですし、
体にとっても過剰な刺激になる場合があります。
そうした行為は避けるべきです。
正しいリピートとは
では、リピート=悪なのかというと、
それは違います。
本来の目的は
「患者さんの改善のために必要な来院頻度を提案すること」です。
症状が長く続いている人ほど、
1回での完治は現実的ではありません。
一定の間隔で治療を積み重ねることが、
改善につながるのです。
リピートの提案に必要なこと
患者さんに納得して継続してもらうには、
次の3つが欠かせません:
- 継続の必要性とゴールの明示
例:「○回くらいの施術で○○を目指します」 - 体調の変化の指標を示す
例:「夜よく眠れるようになるのが最初のサインです」 - 押しつけではなく、選択肢として伝える
例:「週1が理想ですが、ご都合で隔週でも対応可能です」
患者さんが、説明に納得してくれたかどうかは、
説明中の表情の変化がヒントになります。
患者さんの表情や言葉のテンポに変化があれば、
納得のサインになります。
「そうそう、それです」
「たしかに、〇〇なんですよ」
そんな感情がのった反応があれば、
伝わったと考えてよいでしょう。
納得の上での継続は「信頼」
治療の提案をきちんと行い、
患者さんが「必要性を理解して納得して通う」なら、
それは売り込みではなく、
信頼関係の証です。
「リピート=悪」と決めつけず、
患者さんの改善のための適切な継続を、
丁寧に提案していきましょう。
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