鍼灸院のホームページを見ていると、
専門用語が多く使われているケースが目立ちます。
先生にとっては当然の表現でも、
読む人にとってはまったく意味がわからないことが
少なくありません。
専門用語は読者の離脱を招く
ウェブサイトでは、知らない言葉が出てきた瞬間に
読むのをやめてしまう傾向があります。
「鍼灸」が読めない人もいるくらいなので、
専門用語を使うリスクは想像以上です。
せっかく興味を持って訪れてくれたのに、
難しい言葉で離脱されてしまうのは、
とてももったいないことです。
中学生にも伝わる言葉に直す
一度、自院のホームページにどんな専門用語が使われているか
チェックしてみてください。
例えば、こんな言葉が使われていませんか?
- 補気 → 体のエネルギーを増やす
- 根本治療 → 症状の根っこを改善する
- 脈診 → 脈を見て体の状態を判断する
このように、
中学生でもわかる言葉に翻訳していくことが大切です。
直したあとは、
実際に家族や友人に見てもらい、
わかりやすいかどうか確認してみてください。
「どう良くなるのか」を生活場面で伝える
また、もうひとつ大事なポイントがあります。
「症状が改善します」だけでは、
何がどう変わるのかがイメージできません。
改善によって患者さんの生活がどう楽になるかを描写することで、
伝わり方が変わります。
たとえば、次のように書き換えると、
ぐっと伝わりやすくなります。
- 「腰の痛みが取れます」→「長時間の家事をしても痛くなりません」
- 「可動域が改善します」→「ゴルフのスイングがスムーズにできるようになります」
- 「よく眠れます」→「朝スッキリと起きられるようになります」
このように、症状の改善=生活の変化として具体的に描くことで、
患者さんの中に「自分のことかもしれない」と感じさせることができます。
この、自分事に感じることが、
来院や治療の強い動機形成になります。
専門用語は使わず、生活に落とし込んだ表現を
専門用語は便利ですが、
患者さんとの距離を生んでしまうこともあります。
ぜひ「どう生活が変わるのか」を
意識して書いてみてください。
読んだ人の印象は、
きっと変わるはずです。
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