治療提案は「売り込み」ではありません
私はよく「患者さんに治療提案をしましょう」
とお伝えしています。
ここでいう治療提案とは、
患者さんの体調や生活を改善するための
“最適な選択肢を伝える行為”です。
実際、この治療提案ができるようになると、
リピーターが増え、経営は安定していきます。
しかし、こう言うと「結局はセールスなんじゃないの?」
という声をいただくこともあります。
ですが、それは誤解です。
私はセールスや売り込みを
推奨しているわけではありません。
提案と売り込みの決定的な違い
提案と売り込みの違いは目的にあります。
- 患者さんの悩みを解決し、
理想の状態に近づけるために情報を伝えるのが「提案」 - 自院の売上や利益のために
商品・サービスをすすめるのが「売り込み」
たとえば、週1回の通院が必要な状態で
「週1回来てください」と伝えるのは、正当な提案です。
一方、「週1回来てもらえば売上が増えるから」と考えて伝えるなら、
それは売り込みです。
重要なのは、
誰のために伝えているか。
患者さんのためであれば提案、
自分のためなら売り込みなのです。
提案と向き合えるようになると
この違いを理解できると、
「次回予約をすすめるのが辛い…」という先生も、
気持ちが楽になります。
治療提案とは、
患者さんのために「どうすれば良くなるか」を真剣に伝えること。
売上のためではなく、
目の前の人の生活を良くするために話していると
自信をもって言えるはずです。
もちろん、
最終的には売上にならなければ経営は続きません。
ですが、
患者さんのために必要な提案をして、
その結果として選んでもらい、利益が生まれる。
この順番なら、罪悪感を抱く必要はまったくありません。
よかったら、このことを念頭に置いていただけたら
嬉しいです。
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