患者さんが「通いやすい」と感じる鍼灸院とは、
どんな院でしょうか。
もちろん、アクセスの良さや予約の取りやすさ、
料金設定なども関係しますが、
それ以上に大切なのは、
無理なく自然に通い続けられる空気感
だと私は考えています。
鍼灸院の経営は、
基本的に自費で成り立っています。
だからこそ「継続して通ってもらうこと」は
とても重要なテーマ。
ですが、それを前面に出して
回数券やサブスクを売り込んでしまうと、
かえって患者さんに警戒されることもあります。
実際、こうした販売に関する悪い口コミも少なくありません。
では、どうすれば通いやすさを
感じてもらえるのでしょうか。
私が大事にしているのは、
「通うことを強要しない姿勢」です。
提案はきっちりしますが、
通うかどうかは患者さん自身に決めてもらう。
逃げ場がなくなるような
囲い込みをするよりも、
患者さん自身が納得して決めた通院の方が、
はるかに継続性が高いのです。
回数券・コース・割引など、
外側から押し出す仕組みでは、
患者さんの“意志”は育ちません。
意志を生むのは、
先生の治療提案の質、精度です。
患者さんの状況や本音をふまえた上で、
「こうすれば良くなっていく」という筋道を、
押しつけずに伝える。
その提案力が、結果として
“通いやすさ”につながっていくのだと思います。
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